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なぜトンカツやコロッケではなく…駅前に「唐揚げ専門店」がどんどん増えるカラクリ (3/3ページ)

 「手を広げずに深めるという意味でも、結局『専門店が強い』と感じています。余談ですが、最近の唐揚げ弁当には“潔さ”もある。メインの唐揚げ以外に具なしのポテトサラダや数えられる程度のスパゲティしか入っていないものもある。これを消費者が支持し続けるのかも注視しています」(稲田氏)

 食を生活文化の視点でも考察する筆者は、これまで「食ブーム」と呼ばれた現象を思い出しながら考えた。

 メディアが取り上げて話題となった“ブーム”のうち、「ステーキ」(肉ブーム)や「ラーメン」などは専門店が林立して一部は淘汰されたが、食生活としては健在だ。一方「タピオカ」は、食文化の位置づけも道半ばとなっている。

 戦後の高度成長期以降に定着した食材は強いのだ。その視点でも「唐揚げ」は底堅い。ブームはいつか終焉するが、間口は広がり、楽しみ方も増しそうだ。

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 高井 尚之(たかい・なおゆき)

 経済ジャーナリスト/経営コンサルタント

 1962年名古屋市生まれ。日本実業出版社の編集者、花王情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。「現象の裏にある本質を描く」をモットーに、「企業経営」「ビジネス現場とヒト」をテーマにした企画・執筆多数。近著に『20年続く人気カフェづくりの本』(プレジデント社)がある。

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 (経済ジャーナリスト/経営コンサルタント 高井 尚之)(PRESIDENT Online)

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