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埼玉県が農業支援に注力 ブランド化や担い手確保

 埼玉県が、農産物のブランド化支援や農業の担い手確保に乗り出した。大消費地の東京都に隣接していることを踏まえ、県産品の知名度向上にも力を入れている。

 ナシの「彩玉」、サツマイモの「川越いも」、お茶の「狭山茶」…。埼玉県は県産のシンボルとなる農産物16品目を「トップブランド農産物」に選定し、生産技術導入や販売促進のサポートを行っている。

 選定要件は「他の産地や品種と比べオリジナリティーがある」「産地との結びつきが強い」など。県農業ビジネス支援課の担当者は「違いを打ち出し認知度が上がれば、農家の所得が向上する」として、農家の意欲向上につながると強調する。

 先端技術の導入支援にも取り組み、ハウス内の温度などをコンピューター制御するシステムの費用を補助したり、モデル農家で最新機器を試験的に採用、効果を検証したりする施策も進めている。

 担い手の確保にも懸命だ。

 県内の市町村などが開く「明日の農業担い手育成塾」では、会社員などから農業に転じようとする人に対し、ベテラン農家が栽培方法などを指導する。法人化を目指す農家に中小企業診断士らが経営ノウハウを伝授する場も設けている。

 県の担い手確保の取り組みが奏功し、新規就農者は平成26年度の284人から令和元年度には321人に増えた。今年度から数年間は毎年度330人を目指すという。

 埼玉県は、全国的に見ても年間の快晴日数が多く、野菜を中心に農産物の生産が盛んだ。全国トップクラスの農産物も多く、平成29年の産出額は、サトイモが48億円で全国トップ、ネギは204億円で2位、ほうれん草は116億円で2位だった。

 県は、東京都内の消費者らに向けて「近いがうまい埼玉産」というキャッチフレーズを掲げ、県産農産物のPRも進めている。(中村智隆)

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