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映画などの撮影件数72件で過去最多 栃木県足利市、経済効果も最高に

 「映像のまち」で地域活性化を目指す栃木県足利市は、令和元年度に受け入れた映画、ドラマなどの撮影件数が過去最多の72件で、経済効果も2億1千万円と過去最高になったと公表した。

 市によると、内訳は映画17、ドラマ22、バラエティー関係16、その他17。平成28年度の60件を上回り、過去最多を記録した。また、スタッフの宿泊費や機材レンタル代など撮影に伴う経済効果は26年度の1億1千万円を大きく上回り、2億1千万円。問い合わせ件数も367件でこれまでの最多となった。

 市は26年度、映像のまち推進課を設置し、フィルムコミッション事業などを展開。市民参加の協力体制、豊富な撮影資源などが業界に広く認知された上、昨年、市内に建設された東京・渋谷のスクランブル交差点を模したオープンセットも知名度アップにつながったようだ。

 今年度は新型コロナウイルスの影響で低迷していたが、6月下旬ごろから持ち直し既に撮影件数は約30件。特に学園ものの撮影で人気の旧県立足利西高校(同市大前町)の利用申し込みが相次いでいる。同課は「コロナの影響で学校での撮影が困難な状況となっており、今後も(同校の利用は)増えるのでは」と話している。(川岸等)

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