海外情勢

中国の有力企業が相次ぐデフォルト 半導体の紫光と車メーカーのブリリアンス

 中国の有力企業が相次ぎデフォルト(債務不履行)に陥った。国が関係する企業の資金繰り悪化が広がり、中国の金融市場に影響を及ぼしている。

 清華大学が支援する半導体メーカーの紫光集団は16日、同日に期限を迎えた私募債13億元(約207億円、表面利率5.6%)の償還ができないと明らかにした。流動性をめぐる厳しい状況と債権者から猶予を得られなかった点を理由に挙げた。

 ドイツのBMWと提携している中国自動車メーカーのブリリアンス・オート・グループ・ホールディングス(華晨汽車集団)も65億元の社債で不履行が生じたと発表した。

 米金融大手JPモルガン・チェースは17日のリポートで「中国国有企業に関する信用リスクが十分に認識されていない」として、「国有企業の社債やローンのデフォルトが増加する」との見通しを示した。

 関係者によると、緊張が深まる中、国家発展委員会の幹部は政府の担当部局に対し、リスク調査を指揮するよう要請した。金融市場の安定を確保するとともに、市場分野の問題が金融システム全体の問題に波及するのを防ぐことが狙いだ。仮にデフォルトが波及するリスクがある場合、対策を講じるとみられるが、それは必ずしも救済を意味するわけではないという。

 JPモルガンのアナリストは「中央政府は国有企業の債務問題を解決する上でショック療法ではなく、段階的なアプローチを採用する」と予想。同社の最近の別の調査では、長期にわたる日本型のスタグネーション(停滞)に陥るリスクが指摘されていた。(ブルームバーグ Bloomberg News)

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