海外情勢

中国、11月の輸出は21%増 6カ月連続プラス

 【大連=三塚聖平】中国税関総署が7日発表した11月の貿易統計(ドル建て)によると、輸出は前年同月比21・1%増の2680億ドル(約27兆8700億円)だった。上昇率は10月から9・7ポイント増加と大幅に伸びており、6カ月連続のプラスを記録した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、中国産のマスクなど医療関連用品の輸出が拡大したことが全体を牽引(けんいん)したもようだ。

 一方、輸入は4・5%増の1926億ドルで、3カ月連続のプラスだった。中国国内で経済再開が進んで内需が伸びており、それに伴って輸入の伸びが続いている形だ。

 また、1~11月の累計では、輸出が前年同期比2・5%増、輸入が1・6%減だった。同時期の輸出ではコロナ関連の品目の好調が目立っており、マスクを含む織物や医療機器などが大きく伸びている。米国や欧州で新型コロナの感染拡大が深刻になっており、関連用品の引き合いが足元で増しているという指摘もある。

 同時期の国・地域別の輸出では、米国や欧州連合(EU)、東南アジア諸国連合(ASEAN)向けなどが伸びている。

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