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日本初…健常者も車いすでスポーツ、ラグビーだけじゃない「進化する聖地」 (1/2ページ)

 ラグビーの聖地として親しまれる、東大阪市花園ラグビー場(大阪府)を含む花園中央公園が今後数年をかけて、リニューアルしていく。ラグビーだけではない。サッカーやバスケット、車いすスポーツなどさまざまなスポーツを楽しめる場として整備。カフェやバーベキュー施設など新たな集客の仕組みも用いて、年間来訪客を今の3・3倍に当たる200万人に引き上げる計画だ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で工期の遅れなども懸念されるが、聖地は前へ進む。(西川博明)

 日本初…健常者も車いす

 今月5日、日本初となる車いすスポーツ用(ウィルチェア)の野外専用グラウンド「東大阪市立ウィルチェアスポーツコート」が花園ラグビー場の隣に完成した。障害の有無にかかわらず、子供からお年寄りまで幅広い世代に車いすを使ったスポーツに親しんでもらうのが狙いだ。

 完成を祝う式典には、元ソフトボール日本代表で、日本車椅子ソフトボール協会(東京)理事長を務める高山樹里さんが、五輪メダリストの元チームメートとともに駆けつけた。

 「すばらしい施設。国際大会を開いて、ウィルチェアスポーツの聖地になってほしいし、今後は代表合宿などでも活用させてほしい」

 高山さんは選手引退後、車いす競技の魅力を知り、普及活動を進めている。この日も、車いすソフト初体験となる元チームメートや東大阪の小学生らを指導した。一般的なソフトボール競技に比べ、使用するボールは表面が軟らかく、二回りほど大きい。グラブを基本的に使わず、車いすの操作が勝負のカギを握る。コートはソフト以外にもラグビーやテニス、バスケットボールなどの車いす競技で使うことができる。「スポーツは楽しくやるのが大事。ここ(花園)が車いすスポーツ普及の第一歩になれば」と期待した。

 東大阪市側にも、ラグビーの聖地に続く「車いすスポーツの聖地」にという考えがあり、「国内外からの来訪者が増え、まちの活性化につながれば」(市幹部)と未来予想図を描く。

 新たに飲食の場など整備

 東大阪市は花園中央公園エリアの指定管理者を昨年秋、募集した。新たなにぎわい創出を期待してのことだ。日本代表が活躍した昨年のラグビーワールドカップ(W杯)の会場にもなったラグビーの聖地ではあるものの、訪れた人たちからは「飲食ができたり、休憩するスペースがない」という指摘も寄せられていた。

 指定管理者に選ばれたのは、地元、東大阪市を中心にスポーツ施設運営などを手掛ける老舗企業「HOS」や、日本フットボールリーグ(JFL)所属の「FC大阪」(同市)などが作る企業連合体。

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