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ベトナムで健康飲料ブーム SNSでレシピページ大人気

 米調査会社ニールセンによると、2019年第3四半期から20年第1四半期にかけて、ベトナム人の最大の関心事は「健康」だった。健康効果をうたった飲料に注目が集まっており、フェイスブックで「健康飲料」「ヘルシージュースレシピ」などと検索すると、ファンページやグループが多く見つかる。例えば、ファンページ「ジュース・健康飲料・ヨガが好き」はメンバーが約3万7000人で、1つの投稿に平均100件のコメントが付く。ファンページ「1001のジュースレシピ」はさらに大きく、メンバーが5万人以上である。

 スムージーなど脚光

 情報サイト「YouNet Media」が「健康生活」に関して60万件以上の投稿を調査(19年第3四半期)したところ、「もっと美しくなろう」という内容の投稿と健康飲料についての投稿に相関関係が見られる。全投稿のうち「運動」が15万件以上と多いのに並び、「良いものを食べること」も健康に大きく寄与すると意識されているようだ。個別の健康飲料では特にスムージー(8490件)とセロリジュース(5688件)が多く、“デトックス(解毒)効果”があるとして人気であった。

 B&Companyのオンライン調査によると、健康飲料を選ぶ理由には、上位から「ビタミン・ミネラル摂取」「美容効果」「免疫力向上」が挙げられた。健康に良い飲料と最も思われているのはジュース(78%)だが、植物系乳飲料(62%)も、心臓病の発生を抑える効果が期待できビタミンDを多く含むなどとして人気が高まっている。ジュースよりも高い価格帯が可能となっていることも見逃せない。商品購入1回につき6万ドン(約270円)以上支払うという人はジュースが22%に対し、植物系乳飲料では37%となる。

 メーカーの取扱量増

 供給側もジュース、スムージー、植物系乳飲料の取扱量を増やしている。グラブなどのフードデリバリーアプリで「健康飲料」と検索すると、ホーチミン市中心では100店舗以上が見つかり、「抗酸化飲料」「デトックスウオーター」「栄養ドリンク」など幅広いラインアップから注文が可能だ。

 乳製品メーカーは関連原材料の輸入を増やしている。ベトナム統計総局(GSO)によると、植物由来乳の市場は前年比18%で成長し、18年には牛乳(植物由来含む)の12%を占めた。また、ニールセンによると、豆乳の売り上げは19年1~10月で前年同期比13%増加している。

 競争はボトル飲料との間でも起きている。大手ボトル飲料メーカーのタンヒエップファット(THP)は、ボトル飲料は免疫力を高め、病気の予防に役立つと発信している。例えば、10種類以上のハーブ成分を含む「Dr. Thanh Tea」は08年の発売以来長く支持されているが、最近、同社のチャン・ウエン・フォン副社長は、同製品を含む健康系の茶飲料が売り上げに大きく貢献していると述べた。

 B&Company株式会社:日系初のベトナム市場調査専門企業。同社サイトではベトナム国内での企業調査や消費者調査の結果を公表している。 b-company.jp

 「ASEAN経済通信」https://www.asean-economy.com 

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