海外情勢

トランプ氏、修正25条発動リスク否定 自身の罷免「可能性はゼロ」

 トランプ米大統領は12日、先週ホワイトハウス近くの集会で支持者らに議会議事堂に向かうよう促したことで自身が罷免される可能性は全くないとの見解を示した。

 トランプ氏はテキサス州アラモ近郊で、副大統領と閣僚が大統領を罷免する手続きを定めた米国憲法修正25条に言及。「修正25条が私に発動されるリスクはゼロだが、後にバイデン氏とバイデン政権がしっぺ返しに遭うだろう」と語った。バイデン次期大統領がどのような形で発動対象になり得るかについては詳述しなかった。

 民主党は、5人が死亡した議事堂乱入を扇動したとしてトランプ氏の罷免を求めている。この件をめぐりソーシャルメディアのツイッターがトランプ氏のアカウントを永久停止し、フェイスブックも凍結する対応を取った。下院民主党は11日、大統領に対する2度目の弾劾訴追決議案を提出。ペンス副大統領がトランプ氏罷免に動かない場合、週内に採決を行う構えだ。

 トランプ氏はアラモ近郊に設置された国境の壁の横で、「でっち上げられた弾劾は、米国史上最大かつ最も卑劣な魔女狩りの一環だ。これは人々の想像をはるかに超える激しい怒りと分断、痛みを引き起こしており、特に大きな困難に直面している現在、米国にとって極めて危険だ」と述べた。

 ペンス氏は11日夜、ホワイトハウスの大統領執務室でトランプ氏と会談後、憲法修正25条を発動しない意向を示唆した。ペンス氏は当初、トランプ氏の言動に立腹していたという。

 一方トランプ大統領はテキサス州アラモに向かう前にホワイトハウスで記者団に対し、6日にホワイトハウス近くで開かれた抗議集会で自身が演説した内容について、「不適切なところは一切ない」と断言した。

 また、下院が2度目の大統領弾劾に向けて動き出したことについて、「全くばかげている」と切り捨て、「激しい怒り」を生んでいると非難した。(ブルームバーグ Josh Wingrove)

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