海外情勢

「サークルK」がカルフールに合併案 仏加の超大型小売り誕生か

 「サークルK」ブランドを展開するカナダのコンビニ運営大手アリマンタシォン・クシュタールは13日、仏食品スーパー大手カルフールに対して拘束力を持たない合併案を提示したと発表した。買収規模は200億ドル(約2兆円)で、成立すれば大西洋をまたぐ超大型小売企業が誕生する。

 クシュタールは1株当たり20ユーロ(約2500円)で友好的合併を打診。「実際の取引につながる確証はない」としている。関係者によると双方とも最終的な買収価格は交渉の余地があるとみている。

 カルフールは欧州とブラジルやアルゼンチンにスーパー約2800店、大規模の複合スーパー703店を展開。世界で従業員約32万人を擁するフランス最大の民間企業だ。同国では外資によるフランス企業買収は重要な政治問題となる。

 クシュタールは北米にガソリンなどの燃料販売も扱うコンビニ約9000店、欧州には昨年10月末時点で約2700の拠点がある。同社はスーパー事業ではなく、コンビニとガソリンスタンドの事業を重視。それぞれ2001年に米国市場に、12年に欧州市場に参入するのに先立ち、カナダ国内で念入りに小規模のライバルを買収して一大帝国を築いた。最近では豪同業カルテックスに買収提案を行うなどアジア太平洋、米国市場に重点を置いていた。

 クシュタールは16年に米ガソリンスタンド運営大手CSTブランドを40億ドルで買収することで合意。欧州では12年にスタトイル・フュエル・アンド・リテールを買収し足掛かりを築いた。

 昨年のセブン&アイ・ホールディングスによる米コンビニ大手スピードウェイの巨額買収をめぐっては買い手候補の一社と目されていた。

 コンビニ運営各社はここへ来てスーパー業界の領域に事業を拡大しており、昨年には投資銀行TDRキャピタルと英コンビニ大手EGグループが米小売り大手傘下の英スーパー3位アズダの買収で合意した。(ブルームバーグ Elizabeth Rembert、Dinesh Nair)

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