海外情勢

女性初の経済司令塔「イエレン財務長官」を承認 米上院

 米上院は25日の本会議で、バイデン大統領が指名したジャネット・イエレン前連邦準備制度理事会(FRB)議長が第78代の財務長官に就任する人事を承認した。同氏は女性初の財務長官となり、新型コロナウイルス感染拡大で苦境が続く米国の経済運営のかじ取りを担う。

 採決は賛成84、反対15だった。FRB議長と財務長官という2つの重要ポストを経験するのは、カーター政権のウィリアム・ミラー氏以来で2人目。

 米国の新型コロナ犠牲者が世界最大の42万人余りに達する状況で、財政悪化を理由に共和党が反対する1兆9000億ドル(約197兆円)規模の経済対策を推進し、弱い景気回復に弾みをつけることが、財務長官としての最優先課題となる。

 財務長官の所管は税制や制裁、ドルに関する政権のスタンス、財政、金融システムの安定確保と多岐にわたる。トランプ政権下の関税引き上げの応酬と対立激化を受けた対中政策の再構築や気候変動に伴う経済リスクへの対応も重要課題で、後者については財務省内に中枢となる「ハブ」の設置も検討する。

 イエレン氏はクリントン政権で大統領経済諮問委員会(CEA)委員長も務めており、FRB議長、財務長官を加えた3つのポスト全てを経験するのは同氏が初めてだ。(ブルームバーグ Saleha Mohsin、Christopher Condon)

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