海外情勢

危機打開、財務省が再び貢献 イエレン氏が職員8.4万人に激励文書

 イエレン米財務長官は26日、2018年まで自ら議長を務めた連邦準備制度理事会(FRB)と財務省との過去の連携に言及し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)など数々の危機に対応を迫られる財務省職員を激励した。

 イエレン氏は財務長官就任に当たり8万4000人の職員に宛てた文書で、パンデミックの最後の数カ月を米国民が乗り切れるよう財務省として支援しなければならず、より長期的には気候変動と構造的な人種差別、経済に関わる危機に目を向ける必要があると職員らに伝えた。

 イエレン財務長官は「経済学とは単に教科書に出てくるようなものではない。経済政策は社会を改善させる有力な手段になり得る。われわれは格差や人種差別、気候変動に取り組むためにそれを用いることが可能だし、そうすべきだ」と訓示した。バイデン大統領は、新型コロナ感染症と格差、人種差別、気候変動を4つの危機と位置付けている。

 イエレン財務長官は「これらのどの危機への対応でもわが省が重要な役割を果たせるものと確信している」としたうえで、今後数週間のうちに各部局を回りミーティングする「現場の声を聴くためのツアー」を予定していると明らかにした。

 イエレン氏は世界的な金融危機の際の連邦準備制度と財務省との緊密な連携を振り返り、「数え切れないほどの深夜の電話会議に出席し、財務省の専門家の熱意と創意に感心させられた記憶がある。あなた方の仕事が大恐慌以来で最悪の危機から米経済を救い出すことに貢献した。今こそ、それをもう一度やる必要がある」と訴えた。(ブルームバーグ Saleha Mohsin)

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