海外情勢

米共和上院議員10人が経済対策の代替案 バイデン氏に協議求める

 米共和党の上院議員10人は1月31日付の書簡で、新型コロナウイルス禍による打撃からの回復を目的とする経済対策の代替案を提示した。規模は約6000億ドル(約62兆8600億円)。議員らは超党派の支持が得られる見通しだとしており、これについて協議するためバイデン大統領に会合開催を求めた。

 ホワイトハウスはこの日の夜、バイデン大統領がこの代替案を議論するため、議員10人をホワイトハウスに招いたことを明らかにした。

 サキ報道官は発表資料で、バイデン氏がこの日、代替案を主導するコリンズ議員と話し、「十分な意見交換を行うため、今週前半にホワイトハウスを訪れるよう」招いたと説明した。

 共和議員らの代替案は双方にとって、超党派合意に向けた交渉のたたき台となり得る。バイデン大統領も就任以来、超党派合意を望んできた。しかし、代替案の内容自体は大統領の意向とは懸け離れており、民主党が財政調整措置を活用して大統領案の残りの部分の通過を目指す可能性もある。

 サキ報道官は共和党議員の代替案の規模について、大統領が認めるには小さ過ぎると示唆した。

 上院議員らは書簡で、「超党派および結束の精神で、われわれは新型コロナ感染症(COVID19)からの救済の枠組みを策定した。これは超党派の支持を得て可決したこれまでの新型コロナ支援関連法を基盤としている」と記した。

 同議員らはこの日のテレビ番組で、2月1日に代替案を公表する計画だと述べたが、直接給付額を最大1000ドルとするなど、一部については詳細を明らかにした。バイデン氏の経済対策案には、昨年12月に決まった600ドルに続き1400ドルの現金給付上積みが盛り込まれている。

 ディーズ国家経済会議(NEC)委員長はCNNの番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン」で同書簡を受け取ったことを明らかにし、「本日中に確実に閲読する予定だ」と述べていた。

 10人の議員グループにはマカウスキ議員ら中道派とされる議員が名を連ねているが、より保守的な議員も含まれる。

 与野党50議席ずつの上院で共和党議員10人の支持を得ておく意味は極めて大きい。通常の手続きによる法案採決では、民主党議員が全員賛成に回ると想定して、可決に必要な賛成60票に届くからだ。(ブルームバーグ Erik Wasson)

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