海外情勢

コンテナ不足で海上運賃が暴騰 アジア発の供給混乱が世界景気に逆風 (2/2ページ)

 ロジャーズ氏によると、平時ならコンテナ運賃は春節以降に15~20%下落するが、今年は積み残しを解消しなければならないため、例年通りにならない可能性が高い。

 新型コロナ禍で観光・ホスピタリティー業界が苦境に立たされる今、世界経済の回復にとって製造業が頼みの綱だ。だが、世界銀行は1月、第二次世界大戦後で最も深刻なリセッション(景気後退)からの世界経済の回復は従来の想定よりやや鈍くなると警告し、今年の貿易量の伸び率も下方修正した。

 それでも、期待できる材料はある。中国は昨年、世界貿易で記録的なシェアを獲得し、台湾の輸出は昨年12月に2桁成長を維持した。

 韓国の輸出額も同月に過去2年を上回る最速のペースで増加した。韓国の大手海運会社HMMは輸出に支障を来している中小企業の支援策として、米国航路に船舶を追加投入したほか、欧州航路への船舶も投入する計画としている。

 一方、欧州の荷主団体とフォワーダー協会は1月、欧州委員会競争総局に書簡を提出し、現在のコンテナ船運賃が見直されなければ、企業が倒産に追い込まれる可能性があると警告した。(ブルームバーグ Enda Curran、Brendan Murray)

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