海外情勢

半導体不足が産業全般に波及 ゲーム機など打撃、長期化の恐れ (1/2ページ)

 世界的な半導体不足の影響が、自動車業界以外のさまざまな分野に波及している。

 新型コロナウイルス禍の初期段階だった昨春、半導体の発注を大幅に削減した自動車・電子機器各社は目下、再発注が急務だが、アップルなど大手スマホメーカー向け供給への対応に忙殺されている半導体メーカーからは断られるだけだ。

 自動車各社は最悪の苦境に陥り、ゼネラル・モーターズ(GM)は今月、北米3工場の操業停止を余儀なくされ、フォード・モーターは短期的な20%の生産削減の準備を進めている。

 半導体不足を訴える業界は増え、新型コロナに加え、「iPhone(アイフォーン)12」などの第5世代(5G)移動通信対応の新モデルの人気で、消費者関連業界全体を悩ませる生産能力不足が悪化している状況が浮き彫りになった。半導体不足により自動車業界だけで610億ドル(約6兆4000億円)の売上高が失われる見込みだが、現在のような早期の段階で数値化するのは難しいものの、電子機器業界が被る打撃ははるかに大きくなる可能性がある。

 通信機器向け半導体最大手クアルコムの主要顧客であるアップルは、一部の新たなハイエンド型アイフォーンの販売が部品不足で妨げられていると説明。欧州のNXPセミコンダクターズとインフィニオン・テクノロジーズはもはや自動車業界だけが制約を課せられているわけではないと示唆した。

 影響はゲーム機メーカーにも及び、任天堂やソニー、マイクロソフトは約1年にわたり十分な数の「スイッチ」「プレイステーション」「Xbox」の生産に苦慮してきた。関係者によれば、ゲームハードウエア業界は21年の半導体供給について、改善する前にさらに悪化し、次の年末商戦も打撃を受ける可能性があるとみている。

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