橋本新会長会見詳報

(1)「アスリート出身として全力を尽くす」 (1/2ページ)

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の新会長に就任した橋本聖子氏が18日夕に行った記者会見の詳報は以下の通り。

 《会見には武藤敏郎組織委事務総長が同席。冒頭、橋本氏から発言があった》

 「本日はお忙しい中、集まりいただきありがとうございます。新会長に選任されました橋本でございます。改めてご挨拶させていただきます。東京2020組織委員会の新会長に就任した橋本聖子でございます。さきほど理事会の中ですでにご挨拶をさせていただきました。コロナ対策について、そしてジェンダーについて、そして延期にともなった初めての経験となる東京大会に向けての抱負等々をお話させていただきましたけれども、改めて少し、一つ一つのことについてご挨拶をさせていただきたいという風に思います」

 「まずは都民の皆さん、そして国民の皆様にお話をさせていただきます。オリンピック、パラリンピックも社会の一部であり、私はなによりもこのコロナで厳しい状況にある社会の一日も早い回復を祈っているところであります。政府、東京都、そして関係自治体による一連の対応で状況が改善することを期待をしながら、オリンピック、パラリンピックの在り方というものをしっかりと見つめてまいりたいという風に思っております。ちょうど、昨日から国内でもワクチンの接種が開始されたところであります。報道では、医療の現場の方から感染を防御して安心して医療が提供できるのではないかというコメントもご紹介をされておりまして、これは希望の一歩になるという風に実感を致しております。最前線でご尽力されている医療従事者の皆様方に心より敬意を表し、あらためて感謝を申し上げたいと思います」

 「1月のコロナの状況によりまして、今年の大会開催を不安に思う方も増えているのではないかと思います。加えて今回、新会長を選ばざるを得なくなった一連の経緯はさらに国民の皆さん、都民の皆様の気持ちを困惑させるものだったのではないかという風に思います。コロナを取り巻く状況はまだ厳しいわけですが、これまでもオリンピック、パラリンピックの担当大臣として政府の立場から大会のコロナ対策に全力で取り組んできた。今後は組織委員会の会長の立場で、引き続き万全の態勢を敷き、実際にどのように私たちが安全優先の先の大会であるかということをしっかりと関係者だけでなく、色々な受け入れをしていただく、国民の皆さん、都民の皆さんに丁寧な説明を心がけていきたいと思っております」

 「また、今回のできごとで、多くの方は組織委員会が大会を契機としたジェンダー平等の推進にいかに取り組もうとしているか、大会を注目していると思う。そのことに関しては、スピード感をもって進めて、組織委員会に対する信頼回復に努めていきたい」

 「アスリートの皆様へもごあいさつをさせていただきたいと思います。コロナ禍にあって、さらに今日の世論の中でオリンピック、パラリンピックという舞台を目指すことすら果たして良いものかと自問自答するような日々は本当に苦しいと想像します。私自身もアスリート出身の立場から、私のミッションは参加者にとっても、国民の皆様にとっても、安全最優先の大会を実現してアスリートの皆さんが迷うことなくこの夢の舞台に立てるように社会の空気を換えていくことだと思っている。アスリートファーストの視点をしっかりと据えながらミッションを果たしていく」

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