海外情勢

米原油生産が3分の1減少 猛烈な寒波で中部の油井操業停止

 米国の原油生産は前例のない猛烈な寒波により中部各地の油井が操業を停止したため、3分の1減少した。これは過去最大の減少幅となる。生産状況を直接把握しているトレーダーや業界幹部が明らかにした。

 情報は非公表だとしてこれら関係者が語ったところでは、全米の原油生産は日量350万バレル前後ないしそれ以上の落ち込みとなった。最新の政府データによると、全米生産量は日量約1100万バレルだった。米国最大の油田、テキサス州のパーミアン盆地の生産量は最大65%減少した。

 コンサルタント会社エナジー・アスペクツのチーフ石油アナリスト、アムリタ・セン氏は、産油量の減少幅は「当初の見通しをはるかに上回った」と指摘。パーミアン盆地の生産量が元の水準に戻るのは22日以降になる可能性があるとの見通しを示した。

 同氏は顧客向けリポートで、「原油生産会社が操業を再開するにはパイプラインが完全復旧し、電力料金が通常の水準に戻る必要があるため、早くても今週末までは生産が大幅に回復することはなさそうだ」と分析した。

 テキサス州では極寒で油井の坑口とパイプライン内で原油と天然ガス液が凍結した。パイプラインを地下に敷設する北部の油田と異なり、同州では地上に設置されている。(ブルームバーグ Javier Blas、Sheela Tobben)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus