海外情勢

バイデン氏、人事で初の挫折 タンデン氏のOMB局長指名撤回

 バイデン米大統領は2日、行政管理予算局(OMB)局長へのニーラ・タンデン氏の指名を撤回することを発表した。上院での承認が必要とされる閣僚級ポスト人事で、大統領にとって初めての挫折となる。

 バイデン大統領は声明で、タンデン氏から辞退の申し出があったと説明。ただ、「私の政権で役割を担うことを期待している」とコメントした。

 上院では、民主党中道派のマンチン議員がタンデン氏の人事に反対を表明したうえに、共和党からも支持の動きがなく、与野党議席同数の下で指名承認は困難な情勢になっていた。

 タンデン氏が過去のツイッター投稿で民主党会派のサンダース議員の支持者や共和党著名議員を辛辣(しんらつ)に批判していたことから、昨年11月後半のOMB局長指名直後から右派、左派の双方が反発していた。

 インド系米国人のタンデン氏の指名は、白人以外の女性を初めてOMB局長に起用する人事だった。バイデン大統領には次の候補者を女性ないしマイノリティーから選ぶよう圧力がかかる可能性がある。

 一方で、バイデン政権が1兆9000億ドル(約203兆円)規模の経済対策案や、それに続く大型のインフラ整備計画などの推進を目指す重要な局面にあって、タンデン氏の人事案件を強行突破しようとすれば政治的なダメージを覚悟する必要があった。

 一方、上院は2日、ロードアイランド州のジーナ・レモンド知事を商務長官とする人事を賛成多数で承認した。商務長官は米経済再生のほか、中国による不正貿易慣行疑惑に対抗するバイデン政権の取り組みで中心的役割を果たす。

 上院本会議での採決結果は賛成84、反対15。同氏はバイデン政権の閣僚として、新疆ウイグル自治区でのウイグル族弾圧から国際公約に違反する貿易慣行に至る問題で中国に圧力をかけるとみられる。

 また、2日夜、プリンストン大学公共政策・国際関係大学院長のセシリア・ラウズ氏を大統領経済諮問委員会(CEA)委員長に指名したバイデン大統領の人事を賛成95、反対4で承認した。黒人として初のCEA委員長となる。(ブルームバーグ Jordan Fabian、Jennifer Epstein)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus