海外情勢

グリーンシル破綻受け窮地 借り手GFG、返済猶予求め交渉

 実業家サンジーブ・グプタ氏のGFGアライアンスは英金融サービス会社グリーンシル・キャピタルからの借り入れについて、返済猶予を求め交渉している。GFGにとって最大の貸し手であるグリーンシルの経営破綻がGFGの存続を脅かしている。

 交渉は非公開で行われているとして匿名を条件に語った関係者によれば、8日に提出されたグリーンシルとの債務現状維持契約が、GFGの破産と資産処分の回避に寄与する可能性がある。グプタ氏はこれとは別にグリーンシルからの融資に代わる新たな資金を集めようとしているとも関係者は話した。

 レックス・グリーンシル氏が率いるグリーンシルの経営危機を受け、クレディ・スイス・グループは運用していたファンドを閉鎖。ソフトバンクグループは出資15億ドル(約1630億円)の評価損計上を強いられた。英国やフランスなどの政府は鉄鋼や再生可能エネルギーなど多岐にわたる事業で3万5000人を雇用するGFGへの影響を注視している。

 事情に詳しい関係者によると、ジョンソン英政権はグプタ氏の鉄鋼部門と英国内の工場と雇用をめぐり継続的に接触している。GFGはスコットランドにあるアルミニウム精錬所を含め英国全体で約5500人を雇用している。ルメール仏経済・財務相は、グリーンシルの問題に脅かされるようであれば、仏政府はGFGの従業員の生産拠点を支援すると表明した。

 GFGは電子メールで、「グリーンシルの苦境が厳しい状況を生み出したが、現在のニーズに対しては適切な資金調達手段を有している」と説明。その上で、代替ファイナンスの確保には「ある程度の時間がかかる」ともコメントした。

 債務返済猶予に関する交渉は合意に至らないこともあり得ると関係者は説明している。(ブルームバーグ Eddie Spence、Lucca de Paoli)

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