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精神科医が提案、面倒な仕事の代表格「経費精算」は、どの時間帯にやるのが正解か (1/2ページ)

 経費精算や確定申告など、面倒なお金の作業に追われる時期です。そろそろやらなきゃと思いながら、ついあと回しにしがち。いつまでもToDoリストに残っているのを見ては、ため息をついている人も少なくないのではないでしょうか。そんな気の進まない仕事をさっさと片づけるコツを、精神科医の井上智介先生に教えてもらいました--。

 動き出せない人の3パターン

 ToDoリストにあるけれど、どうしても残ってしまう、いわゆる面倒な仕事は誰にでもあるものだと思います。

 そもそも、その仕事が面倒なのは、やらなければならない「ミッション」になっているから。個人が組織に対して果たすべき使命といった意味合いが強く、「やらなきゃいけない」という義務感が強くてなかなか取り掛かれない。考えを巡らせすぎて、動けなくなってしまうのです。動けなくなる人に多いのが次の3つのパターンです。

 (1)試行錯誤することがいいことだと思っている

 ああでもない、こうでもないと考えているけれど、時間ばかり過ぎて、目の前のことは手つかずというパターン。

 (2)効率的に終わらせることを求めすぎている

 面倒くさいからこそ効率的にやりたいと、いろいろな情報やツールを集めて、結局、何も進んでいないというパターン。

 (3)失敗したくないという思いが強すぎる

 最初からつまずきたくない、スムーズに終わらせたいという思いが強すぎて、なかなか取り掛かれないパターン。

 気の進まない仕事に取り掛かるときは、まずこの3つの考えを捨てること。そして、そういった「ミッション」を、だましだまし、少しずつでもやりたいなという「パッション」に変えていく必要があります。

 パッションと聞くと、どこか前向きなイメージがありますが、ここでいうパッションとは、「やりたい」というより、「ほおっておくのが気持ち悪い」というイメージ。ある意味、自分でほうっておけないほどの“気持ち悪さ”をつくることが重要になってきます。

 ToDoリストに「経費精算」と書いてはいけない

 もともと人間の脳は、スペースを有効活用するために、情報をひとくくりにして、まとめて保管しています。たとえばToDoリストに「経費精算」とあったとしたら、これがひとくくりのまとめです。

 しかし、その中には、

 □ 領収書を集める

 □ 領収書の金額を精算書に入力する

 □ 精算書を上司に渡して承認を得る

 □ 経理に精算書を渡す

 ……など、こまかい作業がたくさん詰まっています。

 これらをまとめて「経費精算」とすることは、脳にとってはメリットがありますが、めんどうくささは増えます。仕事が重く面倒に見えてしまうのです。

 「領収書2枚分を入力する」からスタート

 この面倒くささを少しでも減らして手をつけやすくするには、とにかく細分化すること。すぐできる行動に細かく分けて、ToDoリストに落とし込んでいくのが正解です。

 ですから「領収書の金額を精算書に入力する」なら、「2枚分入力する」あるいは「3月分を入力する」など細かく区切る。一つひとつクリアしている、進んでいる感覚をつくったうえで、中途半端なまま終わる気持ち悪さ、早くやらなくては嫌だという感覚を持てるしくみをつくるわけです。

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