インターネットを介した詐欺や金融トラブルへの対処法などを金融のプロから学ぶ出前授業が１８日、埼玉県川口市の県立川口高であり、１、２年生の６４２人がＳＭＢＣコンシューマーファイナンスの担当者の話に耳を傾けた。
講師を務めた同社の陸井（くがい）菜津子さんが、インターネットの普及に伴い詐欺の手口が巧妙化している現状を解説した。フリーマーケットアプリで代金を振り込んだものの、商品が発送されなかったケースを挙げ「何かあっても一人で抱え込まないで、まずは周りの大人や警察に相談してほしい」と呼び掛けた。
授業は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、陸井さんらが校内の別室からテレビ会議システムを通じて講義する方式で行われた。
受講した２年生の男子生徒（１７）は「普段の授業ではなかなか学べないことばかりで、とても勉強になった」と話した。
授業を統括した同社の伊大知（いおち）達也取締役は「インターネットは便利な半面、思わぬ落とし穴もあると知るきっかけになれば」と期待を込めた。