エジプトのスエズ運河で座礁し航路を塞いでいた正栄汽船(愛媛県今治市)所有の巨大コンテナ船「エバーギブン」が29日、ようやく完全に離礁して、通航が再開した。当局は数日中の正常化を予想している。
航行追跡データによると、少なくとも3隻が動いた。物流・海運サービス会社のGACは先にスエズ運河当局の話として、437隻が足止めされていると指摘していた。コンテナ船運航会社ハパックロイドは渋滞が4日以内に解消されるとみている。
エバーギブンはグレートビター湖に到着し、今後検査を受ける。
復旧作業では3万立方メートルの砂が除去され、船体がスエズ運河の岸から離れた後、祝福の汽笛が鳴らされた。(ブルームバーグ Salma El Wardany、Mirette Magdy)