海外情勢

メルケル氏後継争い本格化 2氏が首相候補に名乗り

 【パリ=三井美奈】ドイツのメルケル首相が所属する与党「キリスト教民主同盟」(CDU)のラシェット党首は11日、記者会見で、中道右派連合の首相候補として、同氏と姉妹政党のキリスト教社会同盟(CSU)のゼーダー党首が立候補したと発表した。9月の総選挙に向けた動きで、メルケル氏の後継者争いが本格化した。

 ラシェット氏は11日、ゼーダー氏と話し合ったと明かし、12日にはCDU、CSU両党の幹部が会談する予定だと述べた。首相候補を決める時期には言及しなかった。ゼーダー氏は11日にテレビで「CDUが支持してくれれば、私は準備ができている」と述べ、両党の結束を強調した。

 CSUは南部バイエルン州の地方政党で、首相候補は通常、全国に基盤を持つCDUから擁立する。だが、CDUは3月半ばに2州で行われた州議会選で敗北し、党内でもゼーダー氏の首相候補擁立を支持する声が強まっている。最近の世論調査ではゼーダー氏の支持率が54%で、ラシェット氏の26%を上回った。CSUからは過去に2度、首相候補が擁立され、いずれも総選挙で敗退した。

 中道右派連合の支持率は1月には35%を超えていたが、今月初めには27%に急落した。新型コロナウイルスのワクチン接種の遅れで政府への不満が高まったうえ、州議会選の敗北が痛手となった。ラシェット氏は経済規模で国内最大の西部ノルトライン・ウェストファーレン州首相で、1月にCDU党首に就任。ゼーダー氏は、バイエルン州首相を務めている。メルケル首相は、9月の総選挙後の引退を表明している。

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