国内

大手製造業、中小の技術支援 新たな事業創出後押し

 大手製造業による中小・ベンチャー企業の技術を支援する動きが相次いでいる。両者の技術力や企画力などを融合することで、新たな事業創出を後押しする。

 機械部品メーカーのTHKは12日、「スタートアップ」と呼ばれる創業初期のベンチャー企業を対象にした技術支援サービス「アントシェルパ」を始めた。長年培ったモノづくりの技術やノウハウを生かし、起業家の求めに応じて技術開発の課題解決に役立ててもらう。

 熟練技術者が中心となる専門チームを立ち上げ、起業家からの相談に24時間以内に回答する。また加工サンプルを無償で提供する。THKはこれまで、風力発電ベンチャーのチャレナジー(東京都墨田区)や東京大学発義足ベンチャーのバイオニックM(同文京区)、手術支援ロボットを開発するリバーフィールド(同新宿区)などに技術支援している。

 また、大手機械メーカーのJUKIは1日付で、精密部品製造のキャステム(広島県福山市)と業務提携。両社の精密鋳造設備を活用し、顧客からの試作や加工に関する要望を受けられるようにするほか、新たな鋳造技術の開発にも取り組む。

 キャステムは1970年に設立。金属の粉末を射出して成型するメタルインジェクション(MIM)と呼ばれる技術に強みを持つ。この技術は、医療機器や精密機械に使われる超小型の歯車やねじなどには欠かせないものになっているという。(松村信仁)

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