海外情勢

アップル「寡占」に批判噴出 米上院公聴会「アプリ市場で他業者圧迫」

 21日開かれた米上院司法委員会の競争政策・反トラスト・消費者の権利に関する小委員会の公聴会で、アプリ市場で米アップルが行っている商慣行への批判が噴出した。

 スウェーデンの音楽配信大手スポティファイや出会い系アプリを運営するマッチ・グループは、アップルが利益独占に動き、競争を押しつぶすことによって、同社の「アップストア」を通じて顧客にサービスを提供するソフトウエア開発業者を圧迫していると主張した。

 追跡デバイスを手掛けるタイルの幹部も、ユーザーがアプリをダウンロードするデジタルマーケットプレイスでのアップルとアルファベット傘下グーグルの独占的地位に対処するよう議員に求めた。

 欧米のアプリストアはアップルとグーグル2社による寡占状態となっているが、今回の公聴会では主にアップルに批判が集中。アップルはアプリの大手開発企業に対し売り上げの30%の手数料支払いを請求しており、各社から「税金に等しい」と非難の声が上がった。

 アップルのアンディア最高コンプライアンス責任者(CCO)と、グーグルの公共政策・対政府関係担当のシニアディレクター、ウィルソン・ホワイト氏は自社の正当性を主張した。

 アップルとグーグルがアプリ収益の大部分を手放すことを強制していることについて、アプリ開発業者は長年不満を訴えてきた。アプリストアが定める規則が過度に厳格で一貫性を欠く点についても批判が集まっている。

 スポティファイのグチエレス最高法務責任者(CLO)は「他のプラットフォームでの定期購読がアップストア経由よりも安いことを利用者に告知できないようアップルが箝口(かんこう)令を敷いている」と訴えた。

 今回の公聴会は議会のハイテク企業の市場独占に対する監視強化の一環。民主党員と一部の共和党員は反トラスト法(独占禁止法)の改正を推進しており、実現すれば規制当局が競合企業を買収、排除している疑いのある企業に対する訴訟を起こしやすくなる見通しだ。(ブルームバーグ David McLaughlin、Anna Edgerton)

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