海外情勢

アジア諸国、利上げ先送り 物価より経済優先 年内維持の見込み

 新興アジア諸国の中央銀行は今年、不安定な物価変動への対応よりも経済の回復支援を優先すると予想されている。

 ブルームバーグがまとめたエコノミスト予測の中央値によれば、インドとインドネシアを含む新興アジア8カ国の全てが2021年末まで政策金利を維持する見込みだ。

 実質金利の上昇はアジアの一部中銀の政策金利据え置きを可能にし、一部の国では最近のインフレの伸びが鈍化しそうだ。

 DBS銀行の金利ストラテジスト、ダンカン・タン氏は「アジアの中銀は景気回復支援に向けて緩和的な姿勢を維持し、将来の利上げを示唆することを避けると予想される」と述べた。

 オーバーシー・チャイニーズ銀行の米国債調査・戦略責任者セレナ・リン氏は、米金融当局と同様に、この地域でも「インフレのオーバーシュートは一時的なものとおおむね見なされており、それ自体が金利再調整のきっかけとなることはないはずだ」と分析。「新型コロナウイルスの変異株が拡散し感染者数が再び増える中、現時点では大半が先手を打つことをためらうだろう」との見方を示した。(ブルームバーグ Michelle Jamrisko、Chester Yung)

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