【シンガポール＝森浩】ミャンマー「虚偽ニュース」を広めた罪などで起訴され、勾留されていた日本人フリージャーナリスト、北角裕樹（きたずみ・ゆうき）さん（４５）が１４日、解放され、最大都市ヤンゴンにあるヤンゴン国際空港に到着した。同日にも帰国の途に就く見通し。国軍報道官は、北角さんが１４日に解放されるとしていた。
ミャンマー国営テレビは１３日、解放の理由について、「ミャンマーと日本は良好な関係があり、それが考慮された」と述べた。北角さんは３日に、虚偽ニュースを広めた罪や、外国人に国内法順守を求める入国管理特例法違反罪で起訴されたが、ともに取り下げられるという。
北角さんは国軍のクーデターに反発する市民の抗議デモを取材し、会員制交流サイト（ＳＮＳ）などを通じて情報発信していた。４月１８日に最大都市ヤンゴンの自宅で警察当局に逮捕され、その後、市内にある刑務所に収容されていた。