海外情勢

北京五輪控え…東京に注視する中国 自国大会への影響を計算 (1/2ページ)

 【北京=三塚聖平】中国外務省の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は20日の記者会見で、23日に開幕する東京五輪について「中国は安全、安心な開催を期待し、日本のために力の及ぶ限りの支援を提供したい」との考えを示した。来年2~3月には北京冬季五輪・パラリンピックを控えており、東京五輪が順調に開催できなければ自国大会にも影響が生じるとの計算が働いているとみられる。

 趙氏は「五輪開催の成功を相互に支持することは、中日両国の指導者が達した重要な共通認識だ」と強調。日本側と「密接な意思疎通や協調を保っている」と述べた。

 習近平政権は、日本が米国と対中連携を深めていることを受けて対日姿勢を硬化させつつあるが、東京五輪に関しては一貫して支持する姿勢を崩していない。5月上旬、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と電話会談した習近平国家主席は「中国はIOCと引き続き協力し、東京五輪の開催を支持する」と明言した。新疆(しんきょう)ウイグル自治区での人権抑圧を理由に北京五輪の外交的ボイコット論が出る中で、五輪に政治を持ち込まないという姿勢を貫いて日本にも恩を売り、自国開催の五輪を確かなものにしようとする狙いも指摘される。

 東京五輪開幕式には、孫春蘭(そん・しゅんらん)副首相の出席を検討している。新型コロナウイルス流行の状況や微妙な日中関係をにらみ最高指導部メンバーの訪日は見送るが、孫氏を開幕式に参加させることで北京五輪の外交的ボイコットを牽制(けんせい)する狙いもあるとみられる。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus