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上半期の輸出23%増、11年ぶり高水準 貿易収支は9850億円の黒字

 財務省が21日発表した貿易統計(速報、通関ベース)によると、令和3年上期(1~6月)の輸出は前年同期比23・2%増の39兆8573億円だった。新型コロナウイルスのワクチン接種の加速などによる世界経済の回復を受け、金額では感染拡大前の平成31年1月~令和元年6月の水準を上回った。伸び率は平成22年上期(37・9%)以来、11年ぶりの高水準となった。

 国別の輸出では、コロナ禍からの経済の持ち直しで先行した米国向けが23・9%増、中国向けが27・0%増と堅調だった。

 輸入は12・2%増の38兆8723億円となった。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は9850億円の黒字だった。暦年半期ベースでは令和2年下期(7~12月)に続き2期連続の黒字。上期としては3年ぶりの黒字となった。

 3年上期は世界的な半導体の需給逼(ひっ)迫(ぱく)が、3月に起きた半導体大手ルネサスエレクトロニクスの那珂工場(茨城県ひたちなか市)の火災で深刻化し、国内自動車大手は相次いで減産を迫られた。ただ、自動車の輸出は逆境下でも32・8%増と高い伸びをみせた。

 同時に発表した6月の輸出は、前年同月比48・6%増の7兆2208億円だった。増加は4カ月連続。輸入は32・7%増の6兆8376億円だった。

 農林中金総合研究所の南武志主席研究員は「半導体不足の影響は6月には解消に向かった。輸出は自動車や情報関連が牽(けん)引(いん)する格好で、当面増加を続けるだろう」と指摘している。

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