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露、北方領土の無関税特区検討 ミシュスチン首相が択捉島で表明

 【モスクワ=小野田雄一】ロシアのミシュスチン首相は26日、ロシアが不法占拠する北方領土の択捉(えとろふ)島を訪問し、病院や水産加工場を視察した。29日までの極東・シベリア訪問の一環。同氏は北方領土への投資呼び込みに向け各種税の減免や無関税地区の設置を検討すると明らかにした。

 露首相の北方領土訪問は2019年8月のメドベージェフ前首相の択捉島訪問以来、2年ぶり。他国への領土割譲を原則的に禁じた昨年の露憲法改正以来では初。今回は東京五輪期間中で、ロシアは北方領土の実効支配の強まりを誇示する思惑だとみられる。

 同氏は地元水産業者との会合で税優遇措置の導入に言及し、「地元の実業家や日本などの投資家にとって良い決定となる」と述べた。

 ロシアは17年に北方領土・色丹(しこたん)島に経済特区を設置しており、同氏の案は特区を拡大するものである可能性がある。同氏は今後、プーチン大統領と協議し、案の具体化作業に入るとした。

 プーチン氏は23日、ミシュスチン氏に北方領土訪問を指示。ミシュスチン氏から投資促進のための「非常に良い提案」を受け取ったとも明らかにしていた。

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