国内

令和3年上半期の農産品輸出は5773億円 過去最高

 農林水産省は3日、令和3年1~6月(上期)の農産水産物・食品の輸出額(少額貨物を含む)が前年同期比31・6%増の5773億円となり、上期としては初の5千億円を突破し、過去最高額だったと発表した。新型コロナ禍からの回復基調が続く中国や米国向けが伸びたほか、各国・地域の市場ニーズへの対応が奏功した。

 国・地域別輸出額では香港の1030億円がトップで、中国、米国、台湾と続く。4カ国地域で全体の6割を占めた。

 品目分野別では、加工食品を含む農産物3754億円▽水産物1371億円▽林産物54億円で、ネット通販など1品目20万円以下の少額貨物は337億円。各分野で約3~4割増えた。

 コロナ禍影響で家庭での内食需要が伸びたほか、米国や中国ではレストランなど外食産業向けも回復しつつある。日本酒やウイスキーは9割を超える伸びを示し、酒類全体は83・1%増の563億円。牛肉は約2・2倍の223億円で、少額貨物も後押しになった。

 水産物では、ホタテ貝が品質向上による単価上昇で74・5%増の230億円、ブリは過半を占める米国の外食需要が復活して約6割増の120億円となった。真珠はコロナ禍で商談機会が消失した反動増で3・54倍の81億円だったが、「まだコロナ前(元年)の水準には戻っていない」(担当者)状況だ。

 林産物の大幅伸長は米国の経済回復を受けた住宅着工戸数の増加に起因する。製材は米国での住宅用フェンス向けが伸長して約6割増の46億円、丸太でも中国が米国向け製材の原料として買い込んだことで5割増の113億円だった。

 政府は年間の農産品輸出額について、令和7(2025)年に2兆円、12(2030)年に5兆円の目標を掲げている。下いまだ1兆円を達成したことはなく、野上浩太郎農水相は3日の閣議後会見で「さらなる輸出拡大を図るため、輸出先国の規制などに対応しながら、輸出産地の形成を進める」と話した。

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