国内

浜松市「警戒宣言」再発令 デルタ株9割か、20代以下中心

 新型コロナウイルス新規感染確認が4日に過去最多の54人となった浜松市は同日、市独自の「感染拡大警戒宣言」を再発令した。5月の「第4波」以来2回目。7月下旬から増加が続き、このうち感染力の強いデルタ株(インド由来変異株)感染者が若年層を中心に急速に増えており、お盆の帰省を含む不要不急の移動を控えるよう促す必要があると判断した。

 市によると、直近1週間の人口10万人当たりの感染者数は22・83人となり、国のステージ4の目安(25人以上)に迫る勢い。また7月下旬以降、感染者のスクリーニング検査で「9割」(担当者)が、デルタ株とみられる。

 主な感染状況では、首都圏など感染拡大地域と往来して、家庭内感染を引き起こしたり、冷房をつけて外気との換気の悪い密閉空間で感染が広がったりするケースが目立つという。7月1日~今月3日に確認された感染者を年代別でみると、20代までの若年層が約半数を占めている。

 鈴木康友市長は4日、臨時記者会見で「今の感染状況が続き、医療提供体制が逼迫(ひっぱく)すれば、救える命も救えなくなる」と危機感を強め、感染防止対策の徹底を改めて求めた。一方で「飲食店から感染が拡大している事例は見受けられない」と述べ、飲食店への営業時間短縮要請には否定的な考えを示した。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus