菅首相記者会見詳報

(8)=完 「解散等のシミュレーション行った」

=(7)から

 --東京電力福島第1原発の処理水海洋放出や日本学術会議の会員任命拒否など内閣支持率を下げるかもしれない政策に取り組んだ理由は

 首相「まず首相に就任をして、私自身は必要な政策は先送りしないで、私の政権の中でできることは基本的な考え方は作っていきたい。そのように思いました。いまご指摘いただきましたけど、ALPS(多核種除去設備)処理水の問題、これは6年間もかけて、方向性というのはほぼ出ているわけですから、そこはこれからの福島の街づくりを考えたときに、決断をしなければならない。そういう段階だったと思います。しかし、それがどんどんどんどん延ばされてきたということもこれ事実であります。

 あるいはまた、医療費の問題、給付が7割、高齢者の皆さんですから、それの負担、若い働く世代の負担というのはどんどん増えていくわけでありますので、そうした中で、やはり高齢者の皆さんにも少しでも負担をしてもらって、この社会保障制度というのは継続させなきゃならない。

 こうしたことを私、実現する中で、医師会だとか、いろんな中で、党内からも選挙前はやめた方がいいとか、いろいろ言われてたんですけど、まぁ、私の性格からして、必要なものはやっぱり先送りするのはやめようと、行ってきました。

 それとか、やはり自衛隊関係の中の土地の問題(土地利用規制法)だとか、そうした非常にこの国会で論争となるっていうんですか、論点になりそうな問題も必要なことはやり始めていたんです。

 まぁ、そういうことですし、それと同時に、そうしたことを、これ私できなかったんですけど、国民の皆さんに説明して、理解をしてもらうのが政治の役割だという風に思ってますので、そういう必要なものについては先送りしないで、できることはしっかりやっていこうという、そういう思いの中で取り組んできたということであります」

 --なぜこのタイミングで党役員人事に取りかかろうとしたのか。人事の行き詰まりが不出馬の原因だったのか

 首相「あの、私、先ほど来、申し上げてますけども、かねてより新型コロナ対策最優先、そうしたことを国民の皆さん、記者の皆さんの前で何回となく申し上げてきました。まぁ、そういう中で(緊急事態宣言の期限だった)12日というのは、私の心の中にあったということは事実です。(宣言を)解除できなくてまた、そこを続けるようになったらいいのかどうか、それと同時に私自身、さまざまなシミュレーションを、解散のシミュレーションとか、いろんなシミュレーションを行ったということも事実です。

 しかし、そうしたことを考える、あるいはまた、役員人事、これは自民党は総裁の専権事項ですから、そこは総裁として役員人事というのは、やれる場でやりたいという思いで、そうしたことも考えといたことも事実であります。

 それとともに先ほど来、言ってますけど、この感染拡大をどうするのかと、放棄していいのかどうか。そういう心の中で、私の、そうしたことがあったということも事実であります。まぁ、そういう中で出馬をすべきじゃないと判断をして、この最後までコロナ対策に全力を尽くしてやってきたから、そこはやり遂げようという形で今に至っている。こういう風に思います」

 --水際対策の緩和として入国者の待機期間を14日から10日間に短縮するとの報道があった。国内でもワクチン接種とPCR検査のパッケージを導入するか

 首相「まずワクチン接種が進展する中で、諸外国では人の往来再開に向けた取り組みが進められています。先日、経団連からもビジネス往来の再開を含めた提言などをいただきました。ビジネス界からのニーズも非常にあるということです。そういう中で国民の健康と命を守り抜く。これは最優先にするのは当然です。

 そのうえでワクチン接種の進展と、諸外国の動向、さらに国内外の感染状況などを踏まえて、社会経済活動の回復に向けて、ワクチン接種証明の活用を含め、適切に検討を進めてですね、しかるべきタイミングで判断していきたい。こういう風に思ってます。

シミュレーション また、PCR検査、ワクチン接種、そうしたものをパッケージとしてですね、導入し、さまざまな対応をしようということを考えていることも事実です」

=(完)

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