国内

自民総裁選、支援の色分け鮮明に

 自民党総裁選の告示を17日に控え、立候補を表明した岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、河野太郎ワクチン担当相の支持拡大を図る動きが本格化している。同時に、3氏が掲げる政策や総裁選後に迫る衆院選への影響などをにらみ、党内では旗幟(きし)を鮮明にする動きが表面化し始めた。

 「岸田氏を支持したい。(総裁選に)真っ先に名乗りを上げ、国民の信頼を取り戻すため、党改革をやると堂々と立ち向かった気概と信念と勇気に共鳴した」

 15日に東京都内で開かれた谷垣グループ(有隣会)の会合で、中谷元・元防衛相はこう強調した。有隣会は岸田氏を支える岸田派(宏池会、46人)の出身者が多い。重視する政策が近い最大派閥の細田派(清和政策研究会、96人)と第2派閥の麻生派(志公会、53人)からも支援に向けた動きが出ている。

 無派閥の高市氏は、安倍晋三前首相ら自身と考えの近い保守系から支持を集める。14日に国会内で開かれた選挙対策本部の発足式には、山谷えり子元拉致問題担当相や衛藤晟一前沖縄北方担当相らが駆け付けた。

 保守系以外への支持拡大が課題となっており、選対本部長を務める古屋圭司元国家公安委員長は発足式で「弱者を見据えた社会保障や農林水産の問題でもしっかりとした政策を持っている」とアピールした。

 河野氏は、所属する麻生派や他派閥の中堅・若手らから推す声が上がっているほか、小泉進次郎環境相ら複数の閣僚が支持を表明している。

 河野氏は報道各社の世論調査で「次の首相候補」としてトップに立つなど知名度が高い。選挙基盤が弱い議員を中心に次期衆院選での「選挙の顔」としての期待が高まる。

 ただ、党内には河野氏が掲げてきた「脱原発」などへの不満が少なくない。15日に石破茂元幹事長が河野氏支持を表明したことについても、石破氏と反目してきた安倍氏や麻生太郎副総理兼財務相に近い議員は警戒を強めており、支持拡大に向けた動きに影響を及ぼす可能性がある。

 出馬を模索する野田聖子幹事長代行は無派閥の衆院初当選同期ら有志から支持を受けている。(今仲信博)

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