国内

自民総裁選 各陣営、党員票の勝負所 3連休で電話作戦

 自民党総裁選(29日投開票)に臨む4陣営が重視するのが、国会議員票と同数の382票を割り当てられた党員・党友票の獲得だ。総数は約110万4千人で28日までに届いた分が有効となる。各陣営は告示後早めに投票用紙を郵送する有権者が少なくないとみて、この3連休を党員・党友票の勝負所と位置付け、「電話作戦」などを強化している。

 「ここ数日が大変重要だ。先生方のお力添えをお願いしたい」。岸田文雄前政調会長は19日、兵庫県議や神戸市議とのリモート会合で党員票獲得への協力を求めた。総裁選にいち早く手を挙げた岸田氏の陣営は、8月末から党員票の掘り起こしに着手。「かなりきめ細かくやっている」(関係者)とはいえ、知名度の高い河野太郎ワクチン担当相の地力を警戒する。

 河野氏陣営では架電のノルマを課していないが、支援議員が自主的に支持を呼びかけている。河野氏自ら電話をかけているといい、支持拡大に余念がない。地方に人気が浸透している石破茂元幹事長らの支援も受ける。一方、支援議員には選挙基盤の弱い中堅・若手が少なくなく、「衆院選が控える中、総裁選のお願いまでできるわけがない」(中堅)との声もある。

 保守層の期待が高い高市早苗前総務相の陣営は電話に加え、党のインターネット動画チャンネル「カフェスタ」を通じて支援を呼びかける。18日はジャーナリストの櫻井よしこ氏を招いて政策を発信。陣営幹部は「『カフェスタ』の視聴者は党員が多く、3連休は高視聴率が見込める。主張と人柄を知ってもらおうと企画した」と解説する。

 強固な支持基盤を持たない野田聖子幹事長代行の陣営では、電話作戦などの組織立った動きは行わない。元岐阜県議で4候補で唯一の地方議員経験者という野田氏の経歴を生かし、地方議員らとの意見交換会を通じて訴えを強化する。

 総裁選では党員名簿を借りることができ、各陣営はこれを基に電話作戦などを展開している。ただ、「段ボール50箱以上」(党関係者)に及ぶため、河野氏や高市氏の陣営では候補者の声を録音したオートコール(自動音声方式)も利用している。

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