国内

れいわ・山本代表“アポなし遊説”に立民困惑

 れいわ新選組の山本太郎代表が27日、自民党の黄川田仁志氏(51)、立憲民主党の山川百合子氏(52)の両前職が事実上の一騎打ちを繰り広げる衆院埼玉3区内で街頭演説会を開いた。ただ、山本氏が聴衆に対し山川氏への支援を呼び掛けることはなく、山川氏側への演説会開催の告知もしていなかった。政権交代に向けた共闘を掲げる野党間の隙間風を印象づけたといえそうだ。

 山本氏は、東武伊勢崎線新越谷駅(埼玉県越谷市)前で演説会に臨み、比例代表での支持拡大を訴えの軸に据えた。

 「2枚目の投票用紙には『れいわ』とお書きください!」

 何度もこう繰り返した山本氏だが、約50分間の演説で山川氏への言及は一切なかった。

 山川氏陣営の幹部によると、事前に演説会を開くという連絡や参加の誘いはなく、メディア関係者から伝え聞くなどして初めて情報を得たという。幹部は「開催の数時間前に知った。驚いた」と困惑を隠さない。

 もっとも、共闘する他党の選挙区候補より自らの党の比例候補への支援呼び掛けを優先した山本氏の判断には一面の合理性もある。

 衆院選に向けた主要野党間の候補者調整で、れいわは多くの選挙区で擁立を見送り、立憲民主党などへの一本化に貢献した。ただ、その「見返り」は乏しく、比例代表での党の躍進は見通しにくいのが実相だ。

 平成28年の参院選から本格化した主要野党間の候補一本化は、中小政党にとってはプラス面ばかりではない。実際、26年の衆院選で約606万票だった共産党の比例代表の獲得票は29年の衆院選では約440万票に激減し、選挙区を含む議席は公示前の21から12に落ち込んだ。対照的に旧立憲民主党は16から55(追加公認含む)に躍進しており、票が流れていることは明白だ。「ウィンウィン」の関係構築は容易ではない。

 山本氏は演説で、共闘勢力との距離感をにじませるフレーズも口にした。

 「与党からも野党からも煙たがられる勢力を拡大したい」(深津響)

 ▽埼玉3区(3人)       

黄川田仁志51☆内閣副大臣  自 前

                【公】

山川百合子52☆元県議    立 前

                【共】

河合 悠祐40 動画配信業  N 新

                 

※届け出順、☆は比例と重複    

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