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青い海が茶色一色 沖縄の海岸に大量の軽石、観光被害も懸念

 沖縄県の海岸に大量の軽石が漂着し、養殖魚が大量死するなど深刻な被害が出ている。県は27日、緊急対策会議を開き、除去や漁業支援に向けた取り組みを本格化した。軽石は1千キロ以上離れた小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場(ふくとくおかのば)」の噴火で生じ、約2カ月かけて流れ着いた。複数の港やビーチを埋めるように浮遊しており、漁業のほか観光などにも影響が出そうだ。

 県によると、軽石は本島北部を中心に全域で確認。国頭村の辺土名漁港内などで大量に漂流している。

 県漁業協同組合連合会のまとめでは27日現在、県内37の漁協のうち26漁協の港に軽石が漂着。17漁協で漁船にエンジントラブルなどの被害が出ているという。このほか辺土名(へんとな)漁港では養殖していたサバの仲間「グルクマ」150匹以上が死んだ。餌と間違えて軽石を飲み込んだとみられる。

 27日の緊急対策会議では、軽石の漂着状況を見極めて早急に除去する方針などを確認。だが、同日現在で22漁協の漁船が軽石を吸い込むエンジントラブルを恐れて出漁を控えており、影響は深刻だ。県漁連の担当者は産経新聞の取材に「12月には主力のソデイカ漁が始まる。それまでに対策を立てないと大きな被害が出る」と話した。

 夏場は海水浴客らでにぎわう県内の各ビーチにも大量の軽石が漂着した。

 名護市真喜屋の浜辺も茶色一色となり、住民らが立ち尽くす様子もみられた。自営業の男性(70)は「こんな海ははじめて。早く元の青い海に戻ってほしい」と話した。

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