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茂木派が発足 ポスト岸田へ足場固め 参院選が試金石

 自民党第3派閥の旧竹下派(平成研究会、51人)は25日の総会で、茂木敏充幹事長の会長就任を全会一致で決定し、「茂木派」が発足した。党務を取り仕切る幹事長に続いて主要派閥のトップにも就いたことで、岸田文雄首相(党総裁)の次の「ポスト岸田」を見据えた足場を固めた。試金石は来年夏の参院選だ。

 茂木氏は総会後、記者団に参院選への抱負を問われると「派閥でも多くの議員が改選を迎える。全員が当選できるようしっかり応援していきたい」と語った。

 参院選では32ある1人区で立憲民主、共産両党などが候補者一本化を図るとみられ、自民の苦戦も予想される。茂木氏は産経新聞のインタビューで、衆院選で選挙区全敗の大阪府などを念頭に「地域によっては地方組織の強化が求められる」との認識を示した。

 衆院選に続き参院選に勝利すれば岸田政権の運営が安定する。党内での茂木氏の求心力も高まる。ただし、自公が参院で過半数割れする「衆参ねじれ」を招く事態になれば幹事長の責任が問われ、総理・総裁の座が遠のく。

 茂木氏は安倍晋三元首相らに実務能力を買われ、外相などの主要閣僚や党幹部を歴任。今月4日の幹事長就任後は、18歳以下への10万円相当の給付をめぐる公明党との協議を速やかにまとめた。派閥でも、竹下亘前会長の死去により会長不在で迎えた10月の衆院選では若手・中堅の応援に奔走。10月の岸田政権発足では同派の3氏を初入閣させた。さらに同派では21年ぶりの幹事長となり「現職は誰も就任に反対しない」(幹部)状況になった。

 ただ、折り合いが悪い青木幹雄元参院議員会長が以前から反対していた。このため、11日の総会ではいったん「会長予定者」に。正式決定までの2週間、茂木氏は同派参院側トップの関口昌一参院議員会長らと役員人事案を調整し、25日の総会で了承された。

 「和やかで風通しの良いグループを作りたい。同時に、事に臨んでは一致団結する力強い集団を作りたい」。茂木氏は総会でこんな抱負を述べた。

 平成30年の総裁選では、同派所属議員の支持先が安倍氏と石破茂元幹事長に割れ、結束に綻(ほころ)びが生じた。会長だった竹下氏は「自前の総裁候補がいないから割れる。うちのムラ(派閥)から出さないといけない」と繰り返し語るようになった。まず「一致団結の集団」を作ることがポスト岸田への一里塚となる。(田中一世)

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