日中財務対話、アジアのインフラ整備焦点 3年2カ月ぶり開催へ

2015.6.5 06:24

 日本と中国の財政当局が経済情勢や財政政策について意見を交わす「日中財務対話」が6日、北京で3年2カ月ぶりに開かれる。第2次安倍政権発足後では初めて。アジアで拡大するインフラ需要への対応をめぐり、両国が協力できる余地を検討する。中国主導の国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の在り方もテーマとなる見通し。

 日中財務対話は2006年に始まり、今回で5回目。尖閣諸島(沖縄県石垣市)の国有化などの影響で両国の関係が冷え込み、最近は開催が見送られていた。日本から麻生太郎副総理兼財務相、中国からは楼継偉財政相が参加し、両国の財政当局幹部も出席する。

 AIIBについて、中国は5月22日にシンガポールで開いた首席交渉官会合での合意を踏まえ、運営や審査方法の中身について日本に説明するとみられる。AIIBへの創設メンバーとしての参加表明は3月末が期限とされたが、日本は組織運営や融資審査の透明性を確保する体制を整える必要があるとして表明を見送った。

 一方、日本は「質の高いインフラ投資」構想として、アジアのインフラ整備に今後5年間で1100億ドル(約13兆7000億円)投じることを表明している。

 財務対話では世界の経済情勢のほか、財政、税制、金融政策で日中両国が抱える課題などについても意見を交わす。中国当局の目が届かない「シャドーバンキング(影の銀行)」への対処に関しても議論する見通し。

 ■日中財務対話の主なテーマ

 ▽アジアで急増するインフラ需要への対応での協力

 ▽AIIBの運営や審査基準の透明化

 ▽日本政府の「質の高いインフラ投資」構想

 ▽世界やアジアの経済情勢

 ▽日中両国の財政、税制、金融政策などの課題

 ▽中国のシャドーバンキング問題への対処

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