少子化対策「待ったなし」 小泉氏「こども保険」実現に意欲

2017.6.2 05:00

 自民党の小泉進次郎衆院議員は1日、東京都内の日本記者クラブで会見し、幼児教育と保育の実質無償化に向けた「こども保険」構想の実現に強い意欲を示した。「少子化対策は待ったなしだ。スピード感のある予算には、消費税は現実的ではない」と述べた。

 こども保険は、小泉氏ら自民党の若手が提唱し、企業や働く人から年金保険料などに上乗せして集め、子育て世帯に現金を分配する構想。党の特命委員会で議論し、提言の中間取りまとめを先月、安倍晋三首相に提出している。

 小泉氏は、子供がいない人にとっては恩恵がなく、負担だけが増えるとの批判があると紹介した上で「社会全体で子供を支えることが、年金や医療、介護の給付の質とサービスを決めることになる」と将来的な利益につながると反論した。

 また、少子化対策や子育て支援には保険ではなく消費税などの税金を充てるべきだとの意見も出ている。

 小泉氏は政府に対して、年内に結論を出すように求めている。

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