山梨のスーパー「やまと」元従業員に積極求人 面接会に51社「人手不足、即戦力に期待」

2018.1.19 12:01

 山梨労働局のハローワーク甲府と同韮崎は18日、先月に経営破綻した老舗スーパー「やまと」(山梨県韮崎市富士見)の元従業員を主な対象とした再就職支援の面接会を昭和町内で行った。

 求人企業はスーパー7社をはじめ、食品製造、バス、介護、警備、保険など計51事業者。人手不足が深刻ななか、やまとの全従業員の解雇を知った多数の企業から、同労働局に求人の照会が寄せられたことから、緊急に開催した。

 説明会に訪れた求職者の計46人。このうち、やまとの元従業員は29人だった。相談ブースを設けたスーパーは、「アマノ」「イオンリテール」「いちやまマート」など7社。

 ハローワーク甲府の日向徳夫・職業相談部長は「求人の職種は販売、接客などが中心。求職者の多くがやまとの元従業員のため、求人側にはターゲットが絞りやすかったのでは」と話す。

 午後3時までに6人を面接したアマノ(アマノ・パークス)の担当者は、「同業者の倒産だったので再就職支援で力になりたかった。今秋、出店する新店を中心に配置したい」と話した。

 山梨交通は、中央自動車道の双葉サービスエリアの従業員を募集。「販売品目はスーパーと違っても接客サービスは共通で、優秀な人材を期待している」。

 白州工場の従業員を募集しているシャトレーゼは、「(韮崎のやまとと)エリアが近い。求職者の通勤も便利だと思う。よい人材なら何人でもほしい」。

 在宅介護の「やさしい手」や警備保障の「セコム山梨」も「慢性的な人手不足なので参加した」と即戦力に期待を寄せた。

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