東証、米国株安で小幅反落 長期金利一時マイナス脱す

2019.12.10 12:23

 10日午前の東京株式市場で日経平均株価(225種)は小幅反落した。前日の米国株安の流れを引き継いだ。国債市場では長期金利の指標である新発10年債(356回債、表面利率0・1%)の利回りが一時、前日終値から0・010%高い0・000%まで上昇した。マイナスを脱したのは3月上旬以来、約9カ月ぶり。

 財務省が10日に実施した5年債入札が低調に終わるとの警戒感から、国債の売りが進んで利回りが上昇した。

 平均株価の午前終値は、前日終値比2円03銭安の2万3428円67銭。東証株価指数(TOPIX)は0・25ポイント高の1722・32。米国の対中制裁関税拡大が15日に迫る中で、米中交渉を見極めたいと様子見姿勢も強かった。

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