米、ファーウェイとZTE機器排除 連邦通信委「中国共産党や軍とつながる」

2020.7.1 09:14

 米連邦通信委員会(FCC)は6月30日、国内の通信会社が補助金を使って中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)の機器を購入するのを一切禁止すると発表した。FCCは両社を「安全保障上の脅威」と認定し、政府調達に続き、民間でも中国企業排除の姿勢を明確にした。

 FCCは同日付で新規購入に加え、機器の維持や修理なども禁じた。FCCは声明で「ファーウェイとZTEは中国共産党や軍と密接につながっている」と指摘。中国政府に機密情報が流出するリスクを懸念し、今回の措置は「米国の通信網を守る大きな一歩だ」と正当性を強調した。

 補助金を受け取っている中小の通信会社は、コストの安さから両社の機器を使っているところが少なくないという。FCCは既存機器の撤去や交換も求めている。

 米政権は昨年8月、連邦政府機関が両社を含む中国企業5社からの調達を禁止。また同5月には米企業にファーウェイへの製品輸出を禁じた。(共同)

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