バイデン氏が就任式控え首都ワシントン入り、コロナ追悼行事に

2021.1.20 11:48

 【ワシントン=上塚真由】米国のバイデン新大統領は19日、地元の東部デラウェア州を出発して20日に就任式が行われる首都ワシントンに入り、新型コロナウイルスの犠牲者を追悼する行事を開催した。米国の累計死者数は19日、40万人を超え、新型コロナが猛威を振るう中、バイデン政権が発足する。

 バイデン氏はデラウェア州の空港で見送りの人々を前に演説。「大統領になることを諦めないでほしい」とバイデン氏を励まし続け、6年前にがんで亡くなった長男のボーさんに言及し、涙ぐむ場面もあった。

 新型コロナの犠牲者追悼行事では19日午後5時半ごろ、リンカーン記念堂前の人工池周辺が明かりで照らされた。就任式委員会の呼びかけに応じ、全米各都市でも同時刻に教会の鐘を鳴らして、犠牲者を悼んだ。

 バイデン氏と、ハリス新副大統領はともに夫婦で出席。バイデン氏は演説で「傷を癒すためには、記憶に残すことが必要だ。亡くなった全ての人を記憶にとどめよう」と語った。

 米ジョンズ・ホプキンス大の19日午後7時点の集計では、米国の累計死者数は40万人1174人。感染者数は約2420万人に上る。

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