派遣切り、就職浪人…苦難にあった人材が運営するサイト 黒字化を達成
更新社員が急増し、売り上げ拡大の必要性が迫られる中で思い付いたのが、ネット通販事業。新たに雇用した社員は、派遣切りにあった人、企業の早期退職に応じた人、就職難で浪人中の若者、障害者などさまざまだが、その中にIT(情報技術)に強い人材がいたこともあり、新規事業として可能性を見いだした。
メンバーは、地域の商店主やスーパーなどを1軒1軒まわり、出店依頼の営業活動を展開。同時にIT知識を生かし、サイトの内容を詰めていった。
とはいえ、当初の2年半は売り上げゼロ。社員の増加で会社は赤字を計上したが、それでも雇用は守った。雇用を大事にするのが創業以来の同社の経営理念だったからだ。
その後、播磨地方に特化したユニークなサイトとして協賛企業も増え、現在は60社が出店。ページビューは月30万件を超える人気サイトに成長し、平成25年7月期は初の単年度黒字を計上した。今本社長は「地域の活性化と、雇用の創造にわずかながらも貢献できたのでは…。サイトでさらに新しい事業に取り組んでみたい」と意気込む。
