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復興に道 富士通、半導体工場を転用して低カリウムレタス出荷

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復興に道 富士通、半導体工場を転用して低カリウムレタス出荷

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 富士通は、福島県会津若松市内にある半導体工場の一部を植物工場に転用し、4月から低カリウムレタスの全国出荷を始める。2008年秋のリーマン・ショックや、東日本大震災に伴うサプライチェーン(供給網)の寸断などで、半導体事業が厳しい環境下にある中、富士通は新たな産業の創出に挑戦し、地元との絆を強めようとしている。

 会津若松、地元と連携

 「これはうちの工場で作ったレタスです。ぜひ試食してください」

 富士通の山本正已社長は、低カリウムレタスの試作品が収穫された1月以降、会合先や親しい取引先に試食を勧めている。周りの社員からは「まるで自分が作ったかのようだ」とささやかれるほどのアピールぶりだ。

 富士通は昨年7月から、傘下の富士通セミコンダクター会津若松工場のクリーンルームを転用し、大規模植物工場(実装面積約2000平方メートル)の実証実験を行っている。秋田県立大や会津富士加工(会津若松市)が持つ栽培技術をいかし、カリウム含有量の低いレタスを栽培。現在、30人弱の社員が種まきから育苗、定植、収穫までを一貫して行っている。

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