サムスンにふりかかる“チャイナパニック” 日本製品に頼る韓国製造業の現実
更新韓国は、日本と違って高い技術力を持つ中堅・中小製造業の厚みがなく、中枢部品を日本の精密機械メーカーにも頼っているのが現実で、イノベーションの基盤が弱点。それだけに、中国の追い上げによる打撃はより深刻だ。
子供が1時間に「700個」のスマホ組み立て
しかも、世界中に広がったビジネス拠点のあちこちで、トラブルが相次いでいる。
4~6月期の決算発表前日の7月7日には、ブラジル・サンパウロ州にあるサムスン電子の工場を約20人の武装強盗が強襲。スマホやパソコンなどの電化製品が約4万点が持ち去られた。
米紙ウォールストリート・ジャーナルは「サムスン電子はブラジルや中国、米テキサス州オースティンなどに主力工場を持つ。今回の事件では、世界規模で無秩序に拡大させた製造・物流拠点を運営することの難しさが浮き彫りになった」と指摘した。
