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ホンダやトヨタ、最高峰レース復帰の狙いは 自動車各社、モータースポーツ強化

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ホンダやトヨタ、最高峰レース復帰の狙いは 自動車各社、モータースポーツ強化

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 モータースポーツに力を入れるのはホンダだけではない。トヨタは、17年に自動車ラリーの最高峰WRCへ18年ぶりに復帰する。スズキも、オートバイ世界選手権シリーズの最高峰「モトGPクラス」に4年ぶりに今年から復帰する計画だ。

 自動車各社がモータースポーツ活動に力を入れるのは、円安や海外販売の好調で業績が回復して一定の余力が生まれたことから、「ファンが多い欧州などでブランドイメージを向上させたい」(スズキ関係者)との思惑がある。さらに、厳しい勝負が繰り広げられるレースに取り組むことで、環境技術をはじめとする最先端の技術開発を加速させる狙いもある。

 F1は14年の規則変更でエンジン排気量を2.4リットルから1.6リットルに縮小するとともに、ブレーキ時の運動エネルギーやエンジンの熱エネルギーを電気に変える「エネルギー回生」で加速力を増すシステムが採用された。これはハイブリッド車(HV)と同じ原理だ。時速300キロ以上で走る膨大なパワーを生み出すには、回生システムの発電効率を上げる必要がある。こうした技術を市販車に応用すれば、より低燃費なHVの開発が可能になる。

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