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トヨタや富士重など日本車攻勢 欧州市場が回復基調、競争激化へ

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トヨタや富士重など日本車攻勢 欧州市場が回復基調、競争激化へ

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 トヨタが昨年、欧州で販売したのは前年比5%増の88万8000台。トヨタ現地法人のディディエ・ルロワ社長は「(ロシアなど)東欧の落ち込みを(ドイツなど)西欧や中欧の販売増で補いたい」と今年も勢いを維持したい考えだ。

 昨年の販売が前年割れになったホンダは夏以降、「ジャズ(日本名フィット)」や「HR-V」の新型車を投入、巻き返しを図る。富士重工業も日本向けに開発したワゴン「レヴォーグ」を現地で発売する。

 市場調査会社JATOによると、欧州27カ国の昨年の新車販売は前年比5.3%増の1288万台で、7年ぶりに前年を上回った。うち日本車のシェアは12.73%。20%以上のシェアを持つVWを除き、欧米、日本、韓国のメーカーが僅差でひしめく。

 米調査会社フロスト&サリバンの森本尚コンサルタントは、欧州市場について「堅実な成長を見せているが、ここ数年の落ち込みから回復している状態。今後、大衆車市場の激化が予想される」と指摘する。

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