千葉工大、28日に流星観測カメラ再打ち上げ「地球で彗星探査が可能に」
更新千葉工業大学惑星探査研究センターは23日、同大学が開発した流星を観測する超高感度ハイビジョンカメラ「メテオ」を、米東部時間28日午前10時21分(日本時間同日午後11時21分)に、米ケープカナベラル空軍基地(フロリダ州)から打ち上げると発表した。昨年10月に搭載ロケットが打ち上げ直後に爆発して失敗しており、今回が再挑戦となる。
再打ち上げが成功すれば、メテオは7月中に国際宇宙ステーション(ISS)内の米国実験棟「デスティニー」に置かれ、世界で初めて宇宙から流星を約2年間観測する。流星の飛跡、明るさから流星塵(ごく小さな流星の燃えかす)の大きさを求めるとともに、流星塵の化学組成を調べる。
撮影された流星の映像はウェブのほか、同大学の技術を展示する東京スカイツリータウンキャンパス(東京都墨田区)で一般公開する。
同センターの荒井朋子上席研究員はメテオプロジェクトの意義について「流星群の塵の観測で、塵を放出している元の天体の物的、化学的組成が分かる。地球にいながらにして、彗星(すいせい)探査ができると自負している」と語った。
