中国減速リスク…「爆買い」需要へ悪影響懸念 百貨店や旅行業界に動揺走る
更新観光業界も不安視している。藤田観光では昨年、自社宿泊施設に79万人の訪日客が泊まり、うち3割を中国人観光客が占めるなど爆買いの恩恵を受けているからだ。JTBは現在のような上海株の下落が続けば、「来年2月の春節(旧正月)ころに何らかの影響が出てくる可能性も否定できない」と心配している。
子供用紙おむつ市場も、内需低迷を中国人の爆買いが補っている。とくに素材の高機能不織布を生産する三井化学は「国内工場がフル稼働状態」といい、爆買い需要がしぼめば、工場増設などの投資を手控える可能性も捨てきれない状況だ。
